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井上千鶴のことば

b_hik00052016.5.31

 

江戸ガラス、ビードロ展 ーMIHO MUSEUMー

 

春のお彼岸が来ると、ようやく寒さも一段落。春めいた空気を感じる頃になりました。

江戸ガラスの展覧会がミホミュージアムで有ると聞き、車を走らせました。

信楽へは、奈良から一時間半程度、山間を駆け抜けますが、新芽には少し早く、

まだまだ冬の景色が続く中、巨大なセメントの橋梁が現れ、

どこに継ぐ道の建設なのかと思いながら、ひたすら走ります。

ようやく山の中腹の拓けた所に自然と調和した美しい美術館や、宗教団体の施設や

庭園へと入って行きます。

いつ来ても整備されたアプローチ(庭園)は、美術館というよりは、理想郷へ

誘うかのようでもあります。

トンネルをくぐり、山の森林の中間にぽっかり、建っているかのような

ミュージアムに足を踏み入れると、そこは、別世界のような、空気感が流れます。

「宗教とは、美しさの中に在るもの」と言っているかのように思えます。

そこに展示されている江戸ガラスは、吹きガラスやガラスの細い管、ビーズ等を

江戸趣味の世界に繊細に型作られた独特の美を表現しています。

正倉院のガラスやペルシャの銀化したガラスやあるいは、アールヌーボーやアールデコの

ガラスとも全く異なる、美の世界が、そこには出来上がっています。

とてもとても美しい日本的なものです。

車でないと、ちょっと不便なミホミュージアムですが、この展示は6月迄されているようです。

暖かくなって芽吹く頃、散策を兼ねて行くよいコースです。

おすすめします。