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井上千鶴のことば

久し振りの休日

 

ゴールデンウィークも後半に入り、そろそろ帰省を終え、Uターンラッシュが始まるとか。

慌ただしい休暇です。

 

私はといえば、最近休みらしい時間の使い方とは無縁に過ごしていましたが

ようやく4、5、6日と休みが取れ、初日の4日は美術館とギャラリーを何軒か見ることにしました。

京都国立博物館では南山城の仏教美術の展示がされています。

少しマイナーな展示ではあるのですが、近辺に住む私たちにとっては聞き慣れた名前の

寺院の所蔵品が多数出ていて大変興味深いものでした。

中でも、京都、奈良のその時代脚光を浴びていた中央の仏師に習った作風の像が

近隣の寺院に多数残されています。

今日もそうであるように、お手本があり、それに追随して作られる作品と共に

文化が中央から地方へと伝播していった様子が窺えます。

一流の仏師のきりりとした隙のない美しさとは一味異なり

何ともほほえましいアンバランスであったり、整っていないことがかえって

見る者に親近感を抱かせたり、大変印象深い仏像たちでした。

入館するまではさほどの入館者数ではないだろうと思っていたのですが大変な混雑でした。

 

その後は京都市内の写真ギャラリーを二ヶ所廻りました。

博道のストレートフォトとは違い、ひとつは若手の女性カメラマンのアート作品で

ひとつは昭和初期の早逝のカメラマン安井仲治の作品でした。

現代の女性カメラマンはアートしようと努力されている一方

安井仲治は心の赴くままにその時々に撮っているのを今私たちが見るとアートになっているのです。

現代の有名な作家に影響を与えたのではと思われる作品でした。

私も博道の写真をこれから保存していく中、彼が生前あえてしなかったモノクロームの作品

特にアート作品を作ることを一度考えてみたいなと思わされる展示会でした。

 

安井仲治の作品は心に残るものでした。

 

三ヶ所を廻って充実した一日を送ることが出来ました。

最終日は娘一家と見頃の藤棚の下で鉄と桜(わんちゃん)を交えての

にぎやかなバーベキューが楽しみです。