サイトリニューアル#3
- 2026.09.28
2025年10月下旬
数回の打ち合わせを重ねてコーポレートサイトリニューアルに向けた構想が膨らんできたころ。
サイトを新しくするにあたって、明確に思っていたのは“ 商品を見る・売る場所 ”でもなく、“ 求人をする場所 ”でもなく“ 井上企画・幡がわかる場所 ”にしたいということ。
既存のオンラインショップとの棲み分けも含めてデザインをしていきたい。
しかし、どこから説明しようか。
井上企画・幡はテキスタイルメーカーで卸販売を主とし、近年では製造の際に発生する余り布を使った社内循環型再生事業にも力を入れています。奈良近郊に直営店を3店舗運営し、さらにすべての店舗にカフェを併設している。これは、布だけでなく、衣食住=ライフスタイルを提案することを目的としています。
そして創業者で写真家の井上博道が遺したフィルムを活用した記念館の運営やセミナー、ツアー企画など…

やることは多いけれど、小さな会社。必要な時には部署の垣根を超えたコミュニケーションも生まれます。本社スタッフが店舗で販売接客をしたり、カフェでお運びをしたり。企画スタッフが自ら洋服のパターンを引いたり、実際にミシンを踏んでサンプルを作ったり。その日の出荷業務が終わらないときには他部署のスタッフが梱包作業をしたり。集配ドライバーが療養中には、運転出来る人が代わりにハンドルを握ることも。
とにかくひとことで言い表せないたくさんの事業や業務を行っています。

そこで、 0ベースから作り始めるよりも、5年前に作った「井上企画・幡の仕事」という会社概要冊子をベースとして作り込むことに。
オンラインショップが製品を買いたいお客様向けのカタログ雑誌だとすると、新しいコーポレートサイトはBAN INOUEのファンの方々や取引先のみなさまへ向けた企業としての案内帖のようなイメージ。

奈良の地場産業を活かしたものづくりと、衣食住の提案。
規模の小さい会社ならではの豊かなコミュニケーションと小回りの良さ。
そしてなにより、社長・林田千華と会長・井上千鶴の奈良の風土に育まれたおおらかな表現力と、井上博道が遺した静かな奈良の風景の数々。
そんな空気と余白を感じるページが徐々に形になっていきました。