穏やかな正月
年末の掃除の折は寒くて体を強張らしての大掃除でしたが、年が明けると何とも穏やかな三が日を迎える事が出来ました。本年も何卒良いお年を迎えられ、心安らかな日々でありますように。昨年、一昨年と新型コロナウィルスに明け暮れ落ち着かない日々でしたが、ようやく変異株の脅威はあるものの少しづつ流行風邪に近いような感覚で生活出来るようになってまいりました。4年前より念願のd’origineの事業として、今年春には井上博道記念館をオープンさせる運びになりました。中登美ヶ丘の自宅兼写真事務所を只今、大改装中です。去年11月後半からスタートしましたが、まだまだこれから3ケ月以上は必要な感じです。建築は、設計士の方との打ち合わせを基に大工さんにコツコツと建てて頂くのですが、そこに置く家具や食器のサイズ、配置、その上に展開する喫茶メニューや食事のあれこれ、そして商品はどの程度販売するのか等々、移り変わる季節と共に催事とからめたメニューや装飾、考え出すときりが無く、頭の中がいっぱいになります。と言うものの、今、この時が本当は一番楽しくもあり、苦しくもあるのです。昔、遊 中川を初める時の事を `ふと` 思い出します。何も解らない自分の夢ばかり見て膨らむ気持ちをセーブしながら楽しんでいたあの頃は、今思えば本当に向こう見ずな前ばかりを必死に歩んでいた自分が懐かしく、面白い時でした。40年以上も昔のようにはとても行きませんが、この年になっても、これから訪れる何かに向かって期待と不安が交錯するこの感情は結果どうあれ、とてもドキドキする、でもゾクゾクする何とも言えない気持ち良さです。という気持ちの問題はとても良いのですが、さて、経済的な事や自分を取り巻く多くの人の事、会社の事等を考えると、そんな単純な事ではありません。考えて見れば75才から始める事です。皆もそんなに期待もないでしょう、人の目を気にせず、我が道を楽しんで出来る事をしてみれば良いかな!と思う事に決め込んで取りあえず春まで何とか頑張ってオープンさせます。そして、より多くの人の力を借り楽しい場所作りをやって行きます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。