古い友人
あと1週間で師走。1年があっという間に過ぎて行きそうです。緑一色であった山が黄、朱、茶色が混じり合い自然の彩りの奥深さが楽しめる頃になりました。我が家の小さな庭では、日の当るドウダンツツジは、鮮やかな紅になって目を楽しませてくれるのですが、半日陰にある物は、どす黒い赤で、何となく冴えないまま葉を落とします。やはり、北向きの難点は日当りの悪い所では、冴えない色のままジワジワと寒さの為に葉を落とし裸になってしまうという気持ち悪さでしょうか。奈良菩提山の正暦寺は、お寺へ続く山道全体が紅葉に彩られます。もう10年以上も行ってないのですが、新緑の頃も、秋も針葉樹林の森林浴とは違った広葉樹林の優しく、軽やかな森林浴を満喫できる貴重な場所です。
私のような年齢になると、後どの位いろいろな人達とお話出来るか等と考えるようになります。古くからの友人とも年に1度か、2度くらい、それも意識して約束をしないと過ぎてゆくので、葉書きを書いたり、メールを打ったり、電話をしたりして、年内に会う事としました。各々、お寺の大黒さん(奥さんの意)や、孫育ての傍ら、教室をしたり、お医者さんの奥さんだったり、有る程度、社会との太いパイプを現在でも持っている人達とお話をしたいと思って楽しみ半分、約束をしました。実際、私自身、計画が一部遅れはしても、まだまだ続行中の今、絶えず何か今、考えている事が本当に意味ある事として前へ進めて良いものかと歩きながらも迷う事しきりです。そのような気持ちをどう共有できるか、又は、ダメ出しをされるか、ハタマタ後押しをしてくれるのか、古い友人は歯に衣着せずに何かを言ってくれると期待しています。後5年、10年の重さが悩ましいこの頃です。