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蝋燭３本のバースデーケーキ

今年は家族で私の誕生日にかこつけて、久方振りの会食に出かけました。梅雨の雨の中、したたり落ちる新緑に黒く濡れた石と深緑の苔、深い山に入ったかのような別世界が広がります。その一角にひっそりと佇むレストラン。この所の暗い気持ちを抱きながら過してきたその感情を自然が包み込み、ふっと「肩の力を抜いてね」と諭されたような気になりました。もちろん、美味しいお料理と、ざっくばらんなお喋りは、言う迄もなく楽しいものでした。しかしながら私にとっては、自然に少し手を加え、より自然を際立たせたこの空間の中に身を置けた喜びは、思い出深いものになりました。
そんな事を思っていると、友人からの誕生祝いの電話や、葉書きを頂き、自身の筆不精を反省する事しきりです。
県外への交通規制も解かれ、少しは気持ちも楽になったとは言え、精神的に以前のように戻るには、少々時間がかかりそうですが、少しずつ友人との交流も始め、前向きに何事も進めて行く努力をして行きたいものです。