「IN NARA」を出版
此度、光村推古書院より井上博道写真集「IN NARA」が刊行されます。
「奈良をイメージできる本」をキーワードに、昨年の春から企画編集を進めていた写真集です。
本写真集には、誰でもすぐに頭に浮かぶ奈良の風景写真はあまり多くなく
一般的な奈良を紹介する写真集ではないかもしれません。
しかし、ここには博道独自の感性によって切り取られた
奈良のイメージが遺憾なく発揮されており
見る人にとって新たな奈良の発見に繋がることでしょう。
本写真集は春夏秋冬の4章で構成されています。
春の芽吹きの淡い色合い
夏の濃緑色と青緑色
秋の木々の黄から濃い朱への移ろい
冬の無彩色の中に映える椿と南天の赤色など
奈良の美しい色彩を愛した博道の心情が1枚1枚の写真に現れています。
また、その視線は、お堂の中に静かにたたずむ仏像、寺院伽藍の建築美、
路傍の石や野の土などにも注がれており
それぞれが独特で微妙なニュアンスを醸し出しています。
スケールの大きな博道の写真には少し小さいサイズかもしれませんが
それがかえって写真の存在感を増しているようにも感じられます。
この本は、148㎜四方とコンパクトに仕上がっており
手にしながら奈良を観光する旅行者にとってハンディーなサイズです。
また、文章は全て和英のバイリンガルとなっているので
海外の方へ奈良の素晴らしさをアピールする本として
格好の一冊となるでしょう。
1月末には一般書店で発売されます。是非一度ご覧ください。
(光村推古書院より 1,780円+消費税 販売予定)