写真
台風19号の災害の爪痕が生々しい中、先日よりの大雨がまたまた、関東以北を
打ちのめし、何と言って良いのか大変な水害が広がっています。
朝夕は、すっかり冷え込む中での被害、本当にお見舞いの気持ちでいっぱいです。
先日は、社員旅行の記念写真を頂き、その時の皆の笑顔を見て、暖かな気持ちに
なったすぐ後、思いもよらない大災害が起き、全く目まぐるしいばかりです。
そろそろ、ドウダンツツジも色が変わり始め、秋を感じます。今年は秋明菊が
元気に花をつけ、小さな庭に明るさをもたらします。
昨日、来られた方との会話で、写真という言葉が使われて100年余り、現在の
デジタルの写真と博道等が撮っていたアナログフィルムの写真とを同一の物として
話す事が、問題であるという話題になりました。確かに日本では、一緒のように
使われているのですが、欧米では、昔からの写真と今日のデジタルは、別物として
扱われていると聞きます。そういった意味からすると写実の最たる物として、隈なく
角々まで、写すカラーと、作家の意図を集約して表現するモノクロームとの比較が
そういった事にも通じるとも思いました。博道は、若い頃はモノクロームの写真集を
沢山出していましたが、晩年はほとんど現像。プリント処理を委せられるカラーを
撮っていました。もちろん、カラーの楽しさ、おもしろさに惹かれたという事も
大きいのですが。
最近フィルムを見る事が多い私は、どちらもその魅力は各々あるのですが、インテリア
として使用する場や、作品の中に作者の意図を盛り込んだ物を創作する時等を考えると
モノクロームの方が、それには取り組み易いように思えます。
週の2日程は、フィルムを見ている昨今、どのように多くの方々に博道の仕事を
伝えてゆけば良いのか考える日々です。