世界を変える美しい本
遅い梅雨入りがようやく本格的に降り出しました。九州南部は、またまた洪水や
山崩れに見舞われ避難されている方も多数おられる様子で、お見舞い申し上げます。
幸い近畿地方は、うっとおしい空模様ではありますが、今日は、朝から青空が少し
のぞき、心持ち涼しい一日となりました。
そんな中、インド・タラブックスの展覧会が、京都・岡崎の細見美術館で開催され
ていると聞き、行ってきました。
友人の徳永順男さんの薦めで初めて見る美しい本の装丁、絵の数々、圧倒的な自然、
動物、人、神に対する畏敬の念の展開に息をのみました。
緻密に繰り返し線描きされるモチーフが、集まることによる ” 力 ” と美しさ。
素朴な ” 力 ”と彩色の鮮やかさが織りなすハーモニーは、独特の世界を表現しています。
会場では、現在のインドで、尚、絵巻物を描き、その絵の語りを子供達に聞かせている
動画が流されています。私達が幼い頃、馴染んでいた紙芝居のような形で今も楽しまれて
いるのです。私達の住まう日本では、考えられない100年前の庶民の生活、喜び、
楽しみがそこにあるように思われます。8月18日まで開催されています。
是非、京都へ行く機会のある方は、一度ご覧ください。
現在、私の迷う所に一筋の光りを見たようにも思いながら、帰宅しました。
とても充実した一日になりました。