二人展
4月11日(木)より娘と私の「 二人展 」を Lier 幡 のギャラリーで催しました。
桜の花が散り始め、新芽が吹き、庭や山も少しづつ賑わい出しました。例年の事ながら、
三寒四温の日が続く中、DMをご覧いただいた方々が、そろそろ来店されます。日頃の店内とは
少し違った小ぢんまりしたギャラリーの中は、私の描く墨を使った麻や蚊帳の品と娘の手作りの
布製品が華やかさを盛り上げます。中でもディスプレイを飾るアジアンテイストの蘭の花々が
雰囲気を作ってくれます。
お客様と何気ないお話をする中で
「 Lier 幡 に来ると美しい物に囲まれて幸せな気分になるんです。」
「豊かな気持ちになれるわ。」
という方々が多い事に驚きと共に喜ばしい心持ちにさせていただきました。
日頃のスタッフの努力の賜物と思います。
11日から4日が経ち用意していた品物が足りず、何となく「ガラン」とした店内を見渡し、
初めとは言え長年32年もの間、商いをしながら、これは準備不足と読み間違えだと反省しきりです。
次回あるとすれば、もう少し奥行きのある良い催しにしたいなと思うばかりですが、お客様と
お話する事が私達にとっては、何よりの勉強となりました。
何か他にはない「おもしろい物」「美しい物」「独自の物」を探したい、そして、その時々の人との
語らいを楽しみたいと思って、来店されるお客様にとって、本当に一番大切にされているのは、
結果として買う物よりも、その行為の有る空間、人との語らいではないのでしょうか。
今回この催しを通して、私にはそう思えてなりませんでした。
私も含め、日常生活のストレスが、どうしてこんなに多いのかと言葉の端々、人と人との距離間に
感じ、その様な中で、一時、心が開放される、自分の素に帰れる静けさや空間があったとすれば、
多分、救われる、取り戻す事が出来るのではないだろうかと、つくづく考える機会を頂きました。