北陸の秋
早朝、雨が降り続き、この分だと今日は一日雨かと思っていると家を出る8時頃には陽の光も差す
好天になりました。久方振りの北陸行き(でも日帰り)か、ちょっと楽しい気分で京都から
サンダーバードに飛び乗りました。4~5組の欧米人らしき人達が乗り合わせています。京都から
金沢への観光なのでしょうか。年齢も20~50代くらい、家族か友人達なのか金沢で何を
観光するのだろうかと思いながら、車窓を眺めていました。琵琶湖の西岸を通り過ごした頃から、
稲刈りの済んだ田んぼが続き、その内、山間を抜けると芦原温泉、そして加賀温泉。いよいよ
小松に近付きます。
加賀温泉の駅前には現在も大きな露天の観音像がそびえ立ってます。30年程前にも見たので少々
古びて見えるのも「さもありなん」です。駅に近付くと新幹線の延長線の為の橋桁なのか、
コンクリートの足が建ち並び建設を急いでいるようです。小松に着くと以前来た頃とは様変わりで、
再開発されたのか道中も広く歩道もゆったりと取られ、建物も今時の建築で、どこの都市でも見られる
チェーン店やファミリーレストランが並びます。北陸へ来たという感慨もなく、何処でも見られる
風景が続くのは残念でなりません。そんな気持ちのまま何とか仕入れ先の御主人と話しを終え、
帰路に着く途中「一度、奈良に奥様とお遊びに来てください。」と話すと以前(15年ほど前)に
橿原近鉄へ催事に来られた時にちょっと時間を見つけて山の方へ行ったり、今井町へ行ったりしたとか。
「奈良は何と良い所かとつくづく思いました。もう一度、勉強をして必ず行きたい所ですよ。」
との事、少し嬉しい気持ちになって紅葉も楽しめず、北陸路の開発の様子を少しのぞき見をした
旅ではありましたが、故郷を褒められる喜びは ひとしお でした。