井上千鶴の言葉
井上千鶴のことば
集い
先週、今週と二度、知り合いの新店お披露目
のパーティと仕入れ先の新作発表と
お昼の食事会がありました。
一つは、今、流行のウォーターフロント沿いの
古民家を改築してのカフェと物販のお店。
お客様は、30~50才代の男女で都会風な
ファッションの人ばかり。
エスニックな服とアクセサリー
(こちらは、ヨーロッパのアンティーク)
洒落たパッケージのお菓子やお茶が並ぶ店内は、
古民家の雰囲気を残しながら、床は
アールデコ風な柄のビニールタイルが
貼ってあったり、1950年代の格子やテーブルが
配置され、そこにすっきりとしたステンレスや、
ガラスのショ-ケ-スが、置かれている良い感じの
お店でした。
お昼に出されたカレーも美味しく美しい彩りで、
食後のお菓子も大変、美味しいショートブレットと
バナナケーキでした。
今週伺った、お店は気の置けないざっくばらんな
対応で、三三、五五、ちょっと立ち寄る
お客さんにも、着易くお昼どうぞという風に
オーナーが、お茶や可愛らしい木箱に入った
お弁当を勧めてくれます。
お店脇のガレージ風な所に、にわかに
テーブルクロスを掛けただけのセッティングに着いて、
お喋りをしながら(仕入れとは関係ない)オーナーの
人となりを感じて楽しい時を過しました。
どちらも、エスニックの食事で販売品も
インターナショナル、運営する人々も多分、
海外を良く知る人達。
こういう時代になったんですね。
私の若い頃なら、お昼のおもてなしは、
点心でおにぎりか、型押しのご飯に焼き魚、だし巻き、
煮物、少しの甘味と決まって、それらが、篭や木箱の
お弁当に入っていたものでした。
多くの海外の方達が日本に訪れる昨今、
日本人も、海外へ出、お互い良い所、学べる所、
楽しめる方法を交換し合えればと思う集いでした。
これからの商いは、こういう集いの中から
何か生れてくるのでしょう。