井上千鶴の言葉
井上千鶴のことば
矢田~斑鳩へ
秋が少しづつ深まってきました。
会社と中登美、自宅を往復する毎日から運動と秋を探しに行きたいと思い立ち
矢田丘陵から斑鳩、法輪寺へと向かいました。
大和の民家が集められた矢田民族博物館は、ちょうど散策にはもってこいの
環境と距離、そして、昔の人々の営みが解る興味深い建物が点在しています。
20年前(?)位に見て回った事があるな~と思いながら、その頃よりも
多くの建物が在るように思えて、一軒一軒覗き込んでいましたが、近づいて見ると
軒の材木や建具、そして畳等も大変痛々しい状況です。
もちろん、私が訪れた日も、見学者はほとんど居ない様子で、庭や施設の管理の人と
近所の散歩の方くらいに出会うばかりでした。
せっかくの自然の美しい環境の中に古を偲ぶ建物群が保存されているのに、
と思うと同時に、これがもっと活用される方法がないのかとつくづく思いました。
海外の歴史や民族に興味のある人達なら、さぞかし滞在型の観光には、うってつけの
場所になるのになどと考えながら「もったいない」と思いながら法輪寺へと向かい、
久し振りに、ご住職様にお目にかかりました。
相変わらず、カクシャクとなさったお姿と的確なお話を伺った気持ち良さは、
いつもながら、清々しい気持ちで帰路につきました。
いつ迄も、いつ迄もお元気でという思いを抱きながら。