井上千鶴の言葉
井上千鶴のことば
ジンジャーとグラジオラス
昨夕、久し振りの友人夫妻と共に、娘の家族達と
賑やかな会食を楽しみました。
15年来の付き合いで、何もかも解り合っている
間柄でも、近年は何となく疎遠になっていました。
というのも、友人達と企業をしたのがきっかけで、
夢見る話しをしていたのが、現実の物になると
どうしても各人の価値観や感性、すすめ方等に
少しづつ、ヅレが生じます。その内にメンバーの
一人が亡くなり、4年程が経ちました。
各々の道に忙しく、中々、会う事もなくなり、日が
過ぎていきました。しかし、友人の一人は、黙々と
当初本人が計画していた事を実行しています。
誰を誘うでもなく、仕事のない間というよりも
それを仕事のように、ひたすら、5、6年間、頑張り
続けています。本当に頭の下がる思いです。
ただ今後それを、どういう形にするのか、もう一度
皆と知恵を出し合って実行出来るのかどうか
テーブルにつきたいと考えています。
そんな一途な彼が、少し季節外れのオレンジ色の
ジンジャーの香り高いお花と初めて見る淡いピンクの
花弁に芯がワインレッドのグラジオラスの花束を
新聞紙に包んで持ってきてくれました。
あまりの美しさに驚きながら今朝、丹波の壷と大きな籠に
挿れてみました。
洋花の大らかさと壷、籠の日本の美とが、上手くマッチして
楽しい空間を作っています。
友人にありがとうの葉書きを早速書きました。
楽しい夕食会の一時でした。