井上千鶴の言葉
井上千鶴のことば
立秋
暦の上では立秋、そろそろ秋の気配が何処かに感じられる頃ですが、今年は(多分去年も)毎日、35度、36度、37度と気温が
上る一方です。しかし、今朝5時に目覚め、空を見ると夏空というより、少し秋めいた小さなブロック状の雲が並んでいます。
鰯雲のように見えたのは、秋を待ち望んでいるからでしょうか。
何はともあれ、植物の水やりが頭から離れない私にとっては、しっとりとした秋の訪れが待ち遠しい事です。
人間は環境の子と言われますが、植物を見ていると環境の表現そのものの様に思われます。水分の好きな苔類は不足すると、
出来るだけ、水分の拡散を防ぐ為に体を小さくし、葉を閉じ一見枯れた様になります。
そうして、ひたすら水分が補給されるのを待っています。大樹等は、水分が不足すると頭の先から葉を落します。あるいは、
体調不良の時は(虫が入ったり、栄養分が足りなかったり)子孫を残す為に、出来るだけ花を咲かせて実を成らして、死に
備えます。植物の種類によって,光と水分のバランスは多種多様です。私の浅い経験の中でも、いろいろな物が、
その置かれた環境に必死になって、生きようとしている様が手にとるように感じられます。
そんな事を思いながら、毎夕水やりに精を出しています。