井上千鶴の言葉
井上千鶴のことば
身内の死
近年5年程の間に近しい親類が、毎年鬼籍に入り、見回せば本当に
寂しい状態になりました。
身内、血縁とは人の生涯にとって、どれ程の意味があるのか、
今更ながら考えてみました。
成人する迄は、親・兄弟・祖父母等 家庭の環境を沢山受けて
育ちます。最近では、昔より一層、家庭と学校、塾の往復で
日々を過ごしているのではないでしょうか。しかし、大人になり、
社会に出て初めて色々な考え方、行動のあり方があるのだと、
気付き戸惑い悩みます。
私自身振り返って見ると、幼い頃に培われた父母の価値観、
人との交わり方と、結婚した後は博道の考え方、価値観、物の
見方が大きく影響しました。又、それに加えて友人達との交際の
中でも、自身が育ったように思われます。
父母の言う事が何より正しかった幼少期から多くの人と交わる事で、
自分の考え方、価値観、行動を模索し、ようやく50才頃より、
自分らしさを少しづつ作り上げられるようになりました。
しかし今、69才になってもまだまだ、いろいろな事を考える毎日
です。
この先どのように時間を使ったら良いのか、残された時間を大切に
生きたいと願っています。