秋来る
紫式部が紫の実を付け、秋明菊が清楚な
一重の花を咲かせ、ほととぎすの複雑な
顔がそろそろのぞき出します。1週間前より
金木犀のオレンジ色の小花が満開になり
すっかり秋の香りを放っていたのが、
いつの間にか、それも終わり、いよいよ秋が
やって来ました。
今夏は、初めが大層な暑さで、このまま
どこ迄、夏が続くのかと思っている間に
雨が降り続き、台風や豪雨の災害に
見舞われている間に、秋を迎えました。
例年とはちょっと異なった季節の移り変わり
です。又、近年にない程の中秋の名月、
十六夜の月の美しかった事。
海外の多くの方が、奈良、京都を訪れられ
ますが、これからの季節は、日本の一番
美しい風情を楽しめる頃です。その上、
野菜や茸、果物にお魚も美味しい物が
揃っています。
美しく、美味しく、そして、心使いの行き届いた
人とのふれ合いが出来れば、
本当に「日本は素晴らしい国」の印象を
持って帰ってもらえるでしょう。そのような
積み重ねが平和な交流の一歩となると思います。
今日も京都の岡崎で多くの海外の人達が
観光に来られていました。そういう人達と会釈を
交わして、すれ違いながら、ちょっと思った事でした。