身の回りの物
デパートへ行くと、ある一定以外の良い物がテイストは
別として置かれている。テイストは別としてという言い方は
角のある言い回しですが、和風の物、洋風の物、
家具だけを見てもロココ風の家具から近代の作家物まで、
一応良い物が揃えられています。そのディスプレイもテイスト
に合った物をその雰囲気を壊さないように集め楽しめるように
されています。
私は展示場のように生活感のない美しさは決して好みでは
ないのですが、一つ一つの家具、食器、額、軸、座布団、
スリッパ、絨緞まで自分が納得のいく物しか家に置きたく
ないと思っています。
その思いは一体どういう事なのかと言いますと多分それは
自身が身を置く所に在る物は気になるものはかなわない、
と言うか、しんどいと思うのが嫌で、そう思うのです。
第一に家の中は安らかであって欲しいと思います。
この考えは着る物、付き合う友人、一緒に仕事をする人々
皆、お互いそうありたいと思っています。
今日着ている物、付けているアクセサリー、履いている靴、
持っているバッグ迄が少しでも気になると言うか
自分にとっては合っていない場合、一日中、
安定しない気分が何処かにあります。それは他の方から
見れば大した事ではないのですが、自分にとっては
捨ておけない事です。考えてみれば、こう思う事は
幼い時からそうだった様に思います。
ようやく今頃になって、その思い、考えは安定という
事に継がっているのだと解ったような次第です。
私以外の多くの方も自分の好みとはそういう事
なのではないでしょうか。