中小企業の思い
政治、経済、社会の一大変革期が今まさに起きている中で
私たち一般のものは仕事(小規模な経営)、家族をどのように考え、行動していったら良いのか
前回、見田宗介氏の談話を見て以降、ずっと考えています。
27年間、より良い品をまじめに丁寧に、そして誠実に売っていけば
おのずから商売として成り立つという信念でやってきて今に至ることが
それだけでは今後、適用しなくなるのではないかという危惧を感じるようになりました。
情報が溢れかえる中で私たちが進むべき道を
その都度的確に判断し、絶えず自らの立ち位置を客観的な目で見つつ
邁進していかなければなりません。
またそのためには多くの情報を収集し、それを分析し、その数字を読み解く力も必要です。
こんな事を考え、本当にそのようなことが私たちで出来るのか、とても不安なことです。
私自身のことを考えてみると、今まで自らが思うところ、感じることを形にし、
会社の人たちの協力を得て進めてきたのですが
今の私は、もうその時代の熱い想いとはかなりかけ離れた自分の目になっているのに気付きます。
そろそろ交代の時期に来ているようです。
しかしながら、いつの時代にあっても、どんなに情報社会になっても必ず言えることは
責任者は熱い想いをもって仕事をしなければならないということだと思います。
もちろん冷静な判断力、分析能力も必要ですが
「人を動かす」ためにはまず自らが率先してその気持ちを持ち
多くの人々を説得できるだけの「心」を持つことが必要ではないでしょうか。
中小企業の根本は多分こういうことだと信じています。
何はともあれ、若い後に続く人たちの育つさまをこれから見ていきたいと思っています。