新聞を読んで
今日の朝日新聞・朝刊インタビューの欄で
社会学者・見田宗介さんが記者に応じて
現在の経済発展、成長を続ける社会が
直面する根本的な文明社会としてのジレンマ
に対してどうすれば良いかという質問に
「ならば成長をやめればよい」と明快な答えを
出しています。
この答えをまず見出しで読んだ途端一気に
頭を叩かれたような思いで、その談話を読み
ました。ここにその記事を書き込むよりは、
是非、皆さん方も直ぐに読まれる事を勧めたい
と思いました。
社会学者でも何でもない私達でも先進国は軒並み
人口減少社会になり文明が発展すると引き替えに
益々環境問題が深刻化する現状、あるいは、
宗教の対立によるという名目なのか本音なのか
解らない世界各地の紛争。
経済がいくら発展しても貧困や格差の解消には
繋がらず、いろいろな場面での社会の閉塞感だけが
強まる中で、どうしたら良いのかと悩むばかりですが、
その中で見田宗介さんの、現在は人類が人として生きて
来たB.C.6世紀からA.D.1世紀までの700年を第1の
曲り角だとするとこれからの100年位は第2の曲り角に
なるだろう、その後に来る新時代を高原の見晴らしを
切り開く社会にするこの宿題に面してわくわくすると
話されているのですが、私には、そう自覚する大人に
皆が育つ事こそが大切だと考え、是非、見田宗介氏の
著作集を読みたいと思いました。