井上千鶴の言葉

井上千鶴のことば

 

三寒四温しかし春は着実に冬物の衣類は洗濯を完了し、

春物に入れ替えたとたん昨日から冬に逆戻りの気温です。

細やかな雨に濡れた新芽の淡緑と桜や椿のピンク、加えて山吹の黄色が

入って、印象派のキャンバスを見るような庭先をうっとり眺めています。

寒くなっても一時の事と言わんばかりに自然の草木は着実に芽をふくらませ

一雨毎にいぬふぐりや、かたばみ、はこべ等とりどりの雑草は我先にと根を

伸ばし成長して行きます。

寒い間、草引きから解放され庭へ出ても身をかがめる事も無かったのに

二週間程前からは、新聞をとりに出てもゴミ出しに出ても必ず目につくのが

敷石や苔、竜のひげの間から少しづつ威力を張っていく雑草達です。

雑草という言葉を使う度に申し訳ないような気持ちになるのは、よくよく見ると各々の形

表情をそれなりに持った個性ある植物なのに邪魔物にしてそう言ってしまう自分の身勝手を

見せつけられるように思えるからでしょうか。

実際、自然のバランスを生かしながら、これらの草々を生かした

庭作りが出来ないものかと最近真剣に思うようになりました。

年をとったからか草引きも一時間半が限界です。

そういった実利も勿論ですが何より名もない草々にも可愛らしさや美しさは勿論あります。

それを最大限に生かし、そこに好きな樹木を配し自然の季の流れを計算に入れた美しい

庭というか景観を作れないものかと考えます。

来年あたり一度挑戦しようと思います。良い案ありましたら是非お教えください。

こんな事を考えながら美しい庭、でも下を見れば雑草との戦いがあると思いながら今日も仕事に

行ってきます。




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