秋想う
今夏は例年になく季節の進行が早く
9月に入ると途端に朝夕が秋めいてきました。
なんとなく夜になると昔のことを思い出したり
去年から今年にかけて他界した友人などのことを考えたり。
1人で過ごす夜はついつい苦しい思い出がよみがえります。
考えてみれば、それは苦しいと同時に
その友人たちとの固い結びつき、絆があったからこその思いなのでしょう。
お互い元気で話し合えたときの心の交わりが深いところであったからこそ
今もその時の空気と信じあえる喜びが私の心の中に根付いています。
このような関係が持てたことこそが人生の喜びというものなのかもしれません。
ただ他界してはじめて、その方の大きさに気付くというのは
主人や親の存在と同様、己の至らなさに嫌気が指してきます。
来週あたりは十五夜、中秋の名月も見られる頃です。
月を愛で、感傷にふけるばかりでなく
まだもう少しハツラツと生きるためにも
現在も大切に、若い友人たちとも心通わせたいと願うばかりです。