風鈴
10年以上も前にいただいた風鈴を今夏、庭のテラスに掛けようと取り出しました。
木箱に入った風鈴は姫路の有名な鍛冶、明珍のものです。
そこに入っていた由緒には
武内宿弥の8代の孫大口臣より出ているとか。
明珍の名を賜れたのが近衛天皇の命で鎧轡を作ったときの褒美であったとのこと。
日本にはこんなに長く続いている家業が今も存在するのかと驚くばかりです。
それにしても、グローバル化が叫ばれる中
今後、日本の企業が世界の中でどのように活きていくのかなどと考えながら
四本の火箸とその中央に鈴になる鉄具と麻の短冊をセットしました。
風を受けると鈴が余韻を残して鳴ります。
お盆のこの時期、縁の人々と犬達の写真を前に
思い出に浸っていると、美しくやさしい鈴の音が心に響きました。