井上千鶴の言葉

井上千鶴のことば

 

 

草木と雨

 

梅雨入りして1週間余り、ほとんど雨らしい雨の降らない日が続きます。

草木は新芽を出し、発芽した子葉はいざ成長という時に雨が何よりもご馳走です。

仕事を終えて帰宅し、庭を見ると若木は息も絶え絶えの如く、葉はしおれて下を向いています。

苔もちぢこまって小さくなっています。大きな樹木でさえも葉を少しずつ巻いて出来るだけ蒸発を抑えようとしているようです。

水を欲しがっているのが手に取るように解ります。

以前から夏になるとこういうことは起こっていたはずなのに、今夏ほどこんなに思うことはなかった

と考えてみると、去年の夏までは博道が夕方になるとこまめに「水やり」をしていました。

もともと海育ちだからなのか、とりあえず夏になると水にさわるのが大好きで

もう明日は雨が降ると言っているのに、それでも水をやらないと植物が可愛そうと言っては

1~2時間掛けて水を撒いていました。

 

6月に入り会社では残業0で皆帰りましょうということが始まり

私も日が沈んだ後のほのかな明りをたよりにかばんを置くとすぐ、水やりを小1時間かけてしています。

草木がなんとなく喜んでくれているように思えます。

早く雨降ってくれないかなぁ。

 

 

 




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