人と人
五月に入り10日もたとうとするのに気候が定まらず、肌寒い朝夕や異常に暑い日中の日差しが体調を狂わせています。
先日も博道が亡くなった事を知らなかったという知人がお参りに来られ思い出話をされました。
その方に限らず、多くの人々は博道のことを誰にも好かれ、嫌いだという人には会ったことがないと評されます。
博道本人はどのように人に接してきたのかと言えば、私の知る限り、人を疑ったり、悪意をもって接するということが全く出来ない人でした。人は以心伝心、思っていることはなんとなく伝わるもの。こちらが無欲で邪心がなければ相手も決して敵意を持つものではないということを身をもって教えてくれた人でした。
無防備が最大の備えと言えば言い過ぎかもしれませんが、浅知恵を巡らせて画策するよりは、熟慮と共に縁や感覚、時機といった人知を超えた力に身を委ねることのほうが大切な場合が往々にしてあるように思います。
最近、一人でいろいろなことを考えることが多く、このようなことをつくづく思う日々です。
飯盛山の山藤の紫もそろそろ今週で終わりそうです。