65才の今迄、私は1人で住むという経験がなく過ごして参りました。
最初は寂しく、空虚で誰に話すこともなく、音のないことが落ち着かなくて帰宅すると
必ずテレビかラジオをつけるようになりました。しかし、それではまだまだ満たされない思いでした。
人はいくら忙しくても、その人にこれをしてもらいたいという期待を持たれるとか、
この人がいないと物事が運ばないとか、居てるだけでも心が落ち着いて気持ちが良いとか、
必要性を持たれる事が、どれだけ人間としての居場所を作っているかと気付きました。
それは自分ひとりではなく、自分という存在は自分以外の人がいて初めて成り立っているという事です。
人間関係とは、うまく行かない時や悩んでいる時は厄介なものと思う事が多々ありますが、その反面、
上記のように人が人としているということ自体、必ず人間関係があるからこその事だと、つくづく思うこの頃です。