ニューヨーク出張の際、購入した本、Interior / Atelier AM。
4キロ以上もある厚いインテリアの本は、N、Yの伝統的な店構えの本屋のテーブルの上に平置きされていました。
布貼りのハードカバーの本は何章かに分かれていて、その中でも最初の30ページばかりは、私が今迄見た事も
ないような素敵なページが続いていました。
白壁に使い込まれた木の家具と石のフロアー、時代を経た石版のテーブルトップ、アイアンの骨組の椅子が
置かれた室内、とりわけ目に付くのが古代ペルシャ、中国やイラン、又はアフリカの陶器等がさり気なく部屋を
飾っています。壁の光り具合と床の自然石の色の変化、使い古された木の味わいなど、その素材のおもしろさが
絶妙のバランスで紙面を飾っていました。
この大らかなインテリアのデザイン性と見開きのページで構成する本の在り方など、最近の日本では出来ないこと
だなとお国柄の違いを感じました。
でもこのようなことを、日本流にアレンジした物を創り出したいという意欲に駆られる一冊でした。